業務内容
コンクリートの品質は、使用する原材料の管理に大きく左右されます。そのため、原材料受け入れ業務は品質管理の出発点として非常に重要です。

なぜ原材料の受入れが重要なのか
生コンクリートの品質は、使用される原材料の良し悪しによって大きく左右されます。いくら製造工程を丁寧に行っても、原材料に問題があれば良質なコンクリートはできません。だからこそ、「受入れ」と呼ばれる原材料の搬入・確認作業は、製造工程の中でも特に重要です。安定した品質と信頼を提供するためには、日々の受入れ管理が基盤となります。
Work flow
原材料の受入れ作業の流れ
01
受付
納品する骨材情報の伝票を伝票読取盤により自動読取

02
投入
骨材投入口へ投入

03
骨材のふるい分け
骨材のサイズに応じて保管タンクごとに振り分け保管

04
搬入チェック
伝票内容や骨材投入の様子、タンク容量などをシステム上で監視し以下項目を確認します。
- 外観に異常がないか(濡れ・固まり・異物混入など)
- 搬入伝票の内容と納入品が一致しているか
- セメントや混和剤の袋・タンクに破損や変色がないか

05
受入れ記録の作成・保管
搬入内容・品質試験結果・確認者名などは、受入れ記録として必ず残します。これにより、トラブルが発生した際の原因追跡やクレーム対応がスムーズになります。
また、納品ごとに品質試験を行う必要がある場合は、含水率の測定・粒度の確認・比重や吸水率の確認作業を実施します。
また、納品ごとに品質試験を行う必要がある場合は、含水率の測定・粒度の確認・比重や吸水率の確認作業を実施します。

品質試験の実施(必要に応じて)
材料の中には、納品ごとに品質試験を行う必要があるものもあります。とくに骨材(砂・砕石)については、以下のような試験を行うことがあります。
- 含水率の測定
- 粒度(大きさ分布)の確認
- 比重や吸水率のチェック
これにより、製造時の水量調整や配合設計に反映させることができるため、結果的に生コンの安定供給につながります。
品質試験は実施されていますか?

生コンクリートの品質を守る第一歩は、原材料の受入れから始まります。単に荷物を受け取るのではなく、「建物を支えるための材料を預かる」という意識で、日々の管理を徹底することが重要です。目の前の材料一つひとつを正しく見極め、記録を残すことが、最終的には安全で高品質な構造物をつくることにつながっていきます。