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Delivery and transportation

業務内容

製造されたコンクリートを建設現場に届けるためには、適切な出荷準備が必要です。まず、トラックアジテーター(ミキサー車)にコンクリートを積み込みます。続いて、納品伝票や配送指示書を作成し、ドライバーに現場の詳細な情報を伝達します。
ミキサー車に積まれたコンクリートは、常に回転させながら建設現場へ運ばれます。到着後は、現場担当者と荷下ろし方法や作業位置を確認した上で、ホッパーやポンプ車を使って慎重に搬入します。
現場では、スランプや空気量などを再確認しながら納入が行われることもあります。安全性と施工性の両立を図りながら、計画通りの納品を完了させることが求められます。納入後には、現場責任者による受領のサインを受け、納品伝票を回収します。

出荷準備の役割は?

生コンクリート(生コン)は、一度練り混ぜたら時間とともに硬化が始まる性質を持つ「生もの」です。そのため、出荷準備の精度やタイミングがコンクリートの品質・施工性・構造物の耐久性を大きく左右します。出荷準備は単なる作業ではなく、「現場へ最高の状態で届けるための品質管理の第一歩」として非常に重要な工程です。
Work flow

出荷準備の流れ

ドライバーへの指示

出勤時に各ドライバーへ担当現場を指示します。行きと帰りのルートを共有し、ミキサー車に設置されているタブレット上でナビゲーションされます。

ミキサー車やプラント設備の点検・整備

出荷の前には、生コンを練るバッチャープラントやミキサー車の状態確認が欠かせません。特に以下の点をチェックします。
設備の状態が悪いと、配合ミスや品質劣化につながるため、毎日の始業点検が非常に重要です。

原材料の確認・管理

出荷準備には、使用する原材料の品質と在庫確認も含まれます。具体的には次のような作業があります。
特に雨天後や高温時は、骨材や水分量が変化するため、現場状況に応じた調整が求められます。

配車

ミキサー車の現在位置や稼働状況を把握し配車します。ミキサー車には積載可能な容量が定められています。過積載は撹拌不足や漏れ、過少積載は非効率になるため、現場の発注量と時間配分に応じて適切に調整されます。

ミキサー車への積み込み・出発

電光掲示板に表示された番号をもとに待機中のミキサー車が積み込み場所へ移動し、積み込みます。
ミキサー車は走行中もドラムは回転させ続ける必要があります。ドラムの回転数や角度によってコンクリートが硬化しないようにします。季節や気温によっても撹拌条件を調整する必要があります。

搬入・納入の役割は?

生コンクリートの製造には、骨材・セメント・水・混和剤といったさまざまな原材料が欠かせません。これらの材料がプラントに届く「搬入・納入」の工程は、単なる物の受け渡しではなく、製造の起点となる重要な作業です。安全・正確・効率的に材料が届けられることで、その後の製造が円滑に進み、ひいては生コンの品質確保につながります。
Work flow

搬入・納入の具体的な流れ

搬入〜荷下ろし〜納入内容の照合

ミキサードラムの清掃

ミキサー車の業務が終わった後は、ドラム内にコンクリートが残らないようにしっかり清掃します。もし少しでも残って固まってしまうと、次に積載するコンクリートの品質に影響が出てしまうため、清掃はとても大切な工程です。地道な作業ですが、品質を守るために欠かせない重要な仕事です。

搬入完了後の清掃・後処理

1日の搬入作業が完了したら、骨材やセメントの飛散がないように場内を点検し、清掃を行います。また、バッチャープラント内もコンクリートが残らないよう清掃します。
生コンクリートの製造は、日々の材料搬入とその管理に支えられています。搬入・納入は単なる物流作業ではなく、製造工程を支える重要な役割を担う作業です。安全で効率的な搬入と、正確な納入管理によって、トラブルを未然に防ぎ、安定した製造と品質の確保につながります。一つひとつの搬入作業が、信頼される現場づくりの土台となるのです。