業務内容
主に電話やFAX、メール通じて受注を行います。受付の際には、納入日や時間、納入場所、必要な数量、コンクリートの配合仕様(呼び強度、スランプ、空気量など)を詳しく確認します。
搬入方法やポンプ車の有無、現場の進入経路といった情報も重要です。これらの情報は、製造・配車担当に正確に伝達され、生産と配送計画の基礎になります。注文内容に変更やトラブルが発生した場合には、迅速に調整し、現場との連携を取ることが求められます。

注文受付の役割は?
>生コンクリートの供給において、注文受付は製造・出荷・施工へとつながるすべての工程の出発点です。注文内容を正確に受け取り、間違いなく現場へ届けるためには、初動となる受付業務の精度が非常に重要です。数量や納入時間、配合、現場条件などの情報を的確に聞き取り、伝達・記録・準備につなげることで、トラブルのない安定供給を実現します。
Work flow
注文受付の具体的な流れ
電話・FAX・専用システムでの受付対応
①ゼネコンや大津生コンクリート協同組合などから以下基本情報とともに配合計画書を受理
- 工事名および注文者名
- 納入日時、数量、納入場所
- コンクリートの配合種類
- 使用目的や施工条件
- ※現場によって注文経路は異なります。
②配合計画書をもとにコンクリート試し練り試験実施
③試験通過後に注文の受領
③試験通過後に注文の受領

各部署担当との連携
受付情報は、すぐに製造・配合設計チームに共有されます。連携が遅れると、手配ミスや納入遅延につながるため、リアルタイムでの情報共有が求められます。また、数量が多い場合や複数回に分けた納入が必要な場合は、配車計画を組むための詳細打ち合わせも必要です。

配合内容や特殊条件の確認
特殊な現場条件や配合内容がある場合は、技術担当者を交えて事前確認を行います。たとえば以下のようなケースです。
- 早強コンクリートや高流動コンクリートの指定
- 寒中・暑中コンクリート対応
- ポンプ車の有無や搬入経路に関する制限
このような情報は、後の品質や安全管理に関わるため、現場との密なやりとりが不可欠です。

受け付けた注文内容は、専用伝票に記録し、工場システムへ入力します。伝票には配合情報・納入日時・施工会社・注文者などを明記し、製造から出荷までの工程で使用されます。手書きであっても、読みやすさや正確さを重視し、ダブルチェックを行うことが基本です。また、FAXやデジタル注文の場合も、紙ベースでのバックアップ管理を行うことで、万が一のトラブル時に備えます。